Li-ion battery replacement

少し前から日立工機のインパクトドライバーのバッテリー(18V 5.0Ah)の一つが充電できなくなった。非常に困るのでとりあえず互換バッテリーを注文して使用していたが,充電できなくなったバッテリーを復活させることはできないだろうかと色々調べてみた。

結論から言うとどんな方法を行っても規定の充放電回数を過ぎたバッテリーは,劣化しているので復活することは無い。
 過放電かと思いACアダプターを繋いで20V近くかけて充電したけど復活はしなかった。分解してセルを取り外して個別に電圧を測るとその意味が理解できた。電圧が無いセルや脚端に低いセルがあって抵抗になって電圧が上がらないため充電器では充電不可になる。
 新しいバッテリーを買えばいいのだけど純正品は高いし,社外品は品質に疑問が残るのでバッテリーセルを交換することにした。
 18650バッテリーセル(3400mAh)を注文しておいて純正バッテリーのケースからバッテリーアッセンブリーを取り外して,バッテリータブは使用するのでスポット溶接を外してバッテリーセルとタブを分離する。
 2本並列で5本直列で18V 5.0Ahの容量。  けどバッテリーセルとタブが頑丈にスポット溶接されているので簡単には外れないので,リベットを外すように1.2mmの鉄鋼錐で揉んでスポット溶接を取り外す。もちろんセルにも穴が開く。  その後スパッジャーやタガネで叩いてスポット溶接を取り外す。
 新しいセルをハンダで取り付ける。
 少し電圧が低いが急速充電器で充電できるようになった。
 電圧が低いのは半田による抵抗かハンダ付けの際の熱の影響か良く分からないが正常な18Vのバッテリーは満充電では20Vを超える。
 18V 5.0Ahだけどセル交換で18V 6.2Ahぐらいにグレードアップしているはず(3200mAh $\times$ 2=6400mAh$\approx$6.2Ah)…本当は組み込みで充放電のログを記録したらいいけど。
 しかし中国から船便で送られてきたバッテリーセルだけど,MADE IN JAPANとは…